高齢者の知恵

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皮下脂肪で血管病治療という臨床研究が始まっている

      2016/04/01






皮下脂肪で血管病治療という臨床研究が始まっている




私も重度の動脈硬化症。

それなりに病気の改善のため

学習している。




シニアの世代。

一度は経験のあるダイエット。

そのダイエットで邪魔者扱いされている

皮下脂肪で

重い血管病を治療しようという試みが始まっている。




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皮下脂肪には万能細胞がたくさん!という事実



骨、筋肉、神経、血管など

さまざまな組織の細胞になる

「幹細胞」

いわゆる「万能細胞」が

皮下脂肪に沢山ある。






2001年、米国の

研究者がそんな論文を

発表した。





当時は骨髄の中から

幹細胞を取り出し、

抹消動脈疾患でできた

潰瘍に移植するという治療法が

始まったばかりの頃だった。





この骨髄採取は全身麻酔をかけ、

腰に注射器を繰り返して刺し、

1リットルを採取するという

患者には強いストレスを与えてしまう

というリスクもあった。




一方、皮下脂肪採取なら

局所麻酔で済み、

時間もさほどかからず、

患者の負担も軽くなる。




いち早くこれに目をつけて

脂肪細胞の研究に取り組んできた

名古屋大先端循環器治療学講座の

柴田玲准教授らは

「心臓病や血管病の治療に使えないか」

と約10年前から

臨床応用に向けて

基礎研究を進めてきた。




2012年に厚生労働省の承認を得て

臨床研究をスタートさせた





名古屋大病院を含めて

臨床研究に参加するのは

次の8施設。




 ・名古屋大病院

 ・信州大病院(松本市)

 ・聖マリアンナ医科大病院(川崎市)

 ・千葉大病院(千葉市)

 ・独協医科大病院(栃木県)

 ・福岡徳洲会病院(福岡県春日市)

 ・金沢大病院(金沢市)

 ・久留米大病院(久留米市)





閉塞性動脈硬化症1(1)[1]




手足の切断を回避できた例



名古屋大柴田玲准教授のチームは

皮下脂肪中の幹細胞を移植すると

血管が枝分かれする現象が

活発になる
ことを

動物実験で確認。





安全性を確かめたうえで

厚生労働省の承認を得て

臨床研究に乗り出した。





全身性強皮症の60代の女性

足の指に潰瘍ができ

痛みのため眠れず

菌が入って壊死が進めば

足の一部を切断せざるを得ない

状態だった。




この患者に幹細胞を移植したところ

2〜3日で痛みが取れ

睡眠薬無しで眠れるようになった。




傷は小さくなり

血管が足全体で増え

指先に血流が戻ってきている

ことがわかった。





この患者さんは

足の指の切断を回避できた。




約300㏄の皮下脂肪を注射器で採り

遠心分離機にかけて

10㏄ほどの幹細胞を集め

注射器で患部に移植する。




かかる時間は2時間程度。




この方法でこれまでに

 ・全身性強皮症

 ・バージャー病

 ・全身性エリテマトーデス

といった難病


足の潰瘍で足の抹消動脈がつまり

潰瘍ができた4人を治療し

いずれも良好な結果を得ている。






心臓病に応用できる可能性も


上述の効果がなぜ現れるのか?

実はまだよくわかっていない。





移植した幹細胞が

血管を作るサイトカインと呼ばれる

タンパク質のほか

痛みを抑えるホルモンなども

放出しているのではないか

と柴田准教授はみる。





2016年4月から5年間

名古屋大が中心となり

全国8カ所の医療施設が連携して

この治療法の有効性を調べる

研究がスタート。




目標は40症例。




「どんな症例にも同じように効果があるのか

効かないパターンもあるのか

を見極めたい」

と柴田准教授。





ヨーロッパでは

心臓に栄養や酸素を運ぶ

冠動脈の病気の治療に

皮下脂肪中の幹細胞を使う

研究が進んでいる。





柴田准教授は

「安全性や効果、

血管の増え方などを解明できれば

心臓への応用もできる」

と話している。




動脈硬化症の私にとっては朗報だ。

研究の推移を追跡したい。

そして、また報告します。



 - シニアのあんしん

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